ゴールデンサークル理論とは?|あのプレゼンをヒントに生まれた”引き込む”伝え方とその事例

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・うまく商品の魅力を伝える文章の書き方は?
・相手の記憶に残りやすい伝え方は?
・ゴールデンサークル理論ってなに?

 

このページでは、こういった疑問にお答えします。

意外と知られていない、シンプルで簡単なのに画期的な手法のご紹介です。
簡単なトリックで、今すぐマーケティングにも活用できる理論。

ヒントは、あのAppleのプレゼンテーションにありました。

それでは、事例をを元に解説します。

 

 

01. ゴールデンサークル理論とは?

”なぜAppleは革新的であり続けることができるのか?
同じように優れた人材、代理店、コンサルタント、メディアを使用している似た会社は多い。
なぜ数あるコンピュータ会社の中で人々を魅了し続けることができているのか?

キング牧師は、なぜ多くの人の心を打ち、導くことができたのか?
なぜ潤沢な資金のある企業ではなく、ライト兄弟が有人動力飛行を成し遂げることができたのか? ”
優れたリーダーはどうやって行動を促すか(TED Talks)

 

ここに目を付け、偉大な成功を成し遂げた人や企業を分析し、ある共通点を見つけたのが、サイモン・シネック(Simon Sinek)氏です。

 

その共通点とは、

「Why ⇁ How ⇁ What」の順で伝える事
 特に「Why = なぜ、理由」が最も重要

 

たったこれだけです。

そしてゴールデンサークル理論と名付け、その画期的な発見は瞬く間に世界に広がりました。

サイモン氏が解説する動画はこちらから視聴できます。

 

このページでは、サイモン氏が解説している、偉大な成功を収めたあの企業の事例を参考に、ゴールデンサークル理論のマーケティングでの効果を解説します。

 

ゴールデンサークル理論図解

 

 

02. ゴールデンサークル理論:伝え方の順番

・「何を」ではなく「なぜ」から始める

① Why = なぜ・理由・目的
② How = どうやって・取り組み方・説明・手段
③ What = 何を・どうする・具体的な方法

 

Appleは、この順番で新商品発表のプレゼンテーションを行ったり、CMでメッセージを伝えることで成功を収めたとサイモン氏は言います。

では、実際にどう違うのか、例を見てみます。

 

・一般的な企業の事例

What      
私たちは今までにないコンピュータを開発しました。
こちらをご覧ください。
How
どうやって・説明
美しいデザイン、直観的な操作性でユーザーフレンドリー、作業効率も格段に上げることができます。
Why
なぜ
・・・

多くの企業は、このように「何を」からメッセージが始まります。
そして、商品が生まれた理由やストーリーを伝えることをしません。

そのため、このメッセージでは多くの人は行動を起こすための”スイッチ”が入りません。

 

・Appleの伝え方の事例

Why
なぜ
私たちは”世界を変える”という信念をもち、違う考え方にこそ価値があると信じています。
How
どうやって・説明
私たちが世界を変える手段は、美しい洗練されたデザイン、高機能なのに、使いやすい製品です。
What      
こうして、この素晴らしいコンピュータが完成しました。

いかがでしょうか?
なんとなく印象が違うのを感じ取れるでしょうか?

この2つの順番の違いを、図で解釈するとこのようになります。

ゴールデンサークル理論の例

 

この順番の違いが、影響力に大きな差を生むことは、生物学的にも説明ができるとサイモン氏は解説しています。

心理学ではなく、もっと人の根の部分にあたる生物学でです。

 

 

03. 人が行動を起こすスイッチ

人の脳の断面図を上から見ると、主に3つの部位に分かれています。

生物学上、脳は下図のように役割を分担しているとサイモン氏は解説します。

ゴールデンサークル理論と脳の関係

 

お気付きの方もいると思いますが、ゴールデンサークルの図と位置関係が似ていますね?

もう少し掘り下げてみます。

前章で説明した一般的な伝え方の例では、「何を」から説明が始まりますが、この時働くのは、脳の外側の部位です。

大量で複雑な情報(商品の機能や数値)は理解できますが、これは意思決定にはつながりません。

これを、サイモン氏は次のように解説しています。

”時には誰かにあらゆる事実やデータを伝えても、 「細かい事実は分かったけど、どうも納得感が得られない」 と言われることがあります。
どうしてここで「感」なんでしょうか? 理由は脳の意思決定をする部位は言葉を扱えないからです。
せいぜい「分からないけど納得 “感” がない」という言葉なのです。”

 

あなたも「うまく言えないけど、なんか納得できない」なんてことは今までにありませんか?

一方、「なぜ」から伝える場合、意思決定を司る脳の部位が働くため、直観的な決定を促すことができるというわけです。
 

つまり、ここが行動を促すスイッチだということです。

 

 

04. まとめ

いかがでしょうか?

これだけパワフルで奥の深い理論にも関わらず、とてもシンプルで覚えやすくありませんか?

① Why:なぜ・理由・目的
② How:どうやって・取り組み方・説明・手段
③ What:何を・どうする・具体的な方法

あなたも、ぜひ、プレゼンテーションや商品の紹介、マーケティングでお試しください。

また、時間に余裕のある方は、サイモン氏の動画の視聴を強くお勧めします!

 

 

Reference
優れたリーダーはどうやって行動を促すか(TED)
伝えて動かす!WEBライティングの教科書(Ray)

 

 

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