・canonical URLってなに?
・どんなときに使うの?
・canonical URLの設定方法は?
このページではこういった疑問にお答えします。
SEO対策を始めると、必ず耳にするのが canonical URL(カノニカル URL)です。
あなたが作成するページや記事で、Googleから十分な評価を受けるには、canonical URLを正しく設定する必要があります。
また、Canonical URLを設定することで、Googleからのペナルティを未然に防ぐことにもつながります。
・どんな時にcanonical URLを使うのか理解する
・正しい設定方法を知る
canonical URLという言葉を初めて聞いたという初心者の方でも、このページで完璧に理解できるように解説しています。
SEO対策にも欠かせない要素ですので、ぜひこのページを参考にしてみて下さい。
1. canonical URLとは
canonical URLとは、直訳すると「正規URL」です。
もっと砕いた言い方をすると、正しいURLということです。
そして、canonical URLの目的は、正しいURLを検索エンジンに伝えることです。
コードでは「rel=“canonical”」と記述され、このコードのことをcanonical tag(タグ)と言います。
この機能は、サイト内に重複するページが存在するときに有効的に働きます。
重複するページとは、具体的に言うと内容がほとんど一緒、または限りなく似ているものです。
ここまでをまとめると次のようになります。
canonical URL = 正規URL
canonical URLの目的 = 正しいURLを検索エンジンに伝える事
canonical tag = [rel=“canonical”]
では、なぜわざわざ設定する必要があるのか、その理由を解説します。
「重複するコンテンツを作った覚えはない」という方も、canonical URLの設定が必要になるケースがありますので、該当していないかチェックしてみてください。
それでは順番に解説していきます。
2. canonical URLを設定する目的
canonical URLを設定する目的を理解しておくことで、これからページを作成していく上で、どのような場合に設定するのか自分で判断できるようになります。
canonical URLを設定するのは、次の2つの理由からです。
・ページの重複を解消するため
・Googleの評価を集中させるため
では、この2点について少し深掘りしていきます。
・ページの重複を解消するため
まず1番の目的は、ページを重複させないためです。
内容が限りなく似ているページが2つ存在する場合、Googleはどちらのページを検索結果に表示させるのか判断に迷ってしまいます。
2つ以上の重複するページがあるとき、canonical URLを設定することで、Googleに正しいページを認識させることができます。
・Googleの評価を集中させるため
重複するページをそのままにしておくと、Googleからの評価がそれぞれのページに分散してしまいます。
つまり、せっかくページを作り込んでいても、本来1つのページに受けるべき評価が分散されてしまうということです。
ここで、こんなことをお考えではありませんか?
これまでに重複するページを作ったことはない気がする・・・
いえいえ、重複するページが無くても、あなたの知らないところで評価が分散している可能性があります。
では、重複コンテンツにはどんなパターンがあるのか、あなたのサイトで該当しているものがないかチェックしてみましょう。
3. 重複ページのパターン
あなたが、トピックが似ているページを作ったことはないという場合でも、Googleからの評価が分散してしまうケースがあります。
ここでは、重複コンテンツ以外で、どういった場合に評価が分散されるのかご紹介します。
例1:何もしなくても発生するケース
まずこちらのURLをご覧ください。
標準:https://www.example.com
・http://www.example.com
(http”s” なし)
・http://example.com
(www なし)
・http://example.com/index.php
(index.php あり)
これらのURLは、見た目は異なりますが、すべて同じページに飛びます。
それぞれのリンクから1つのページに飛べること自体は問題ではありません。
ただ、Googleはページの存在をURLで判断するため、この場合、1つのページしか存在しないのにも関わらず、複数のページで登録されてしまいます。
そうすると、本来1つのページに集まるべき評価が、それぞれのURLに分散されてしまいます。
例2:1つのページが複数のカテゴリーに登録されている場合
こちは、1つの記事が複数のカテゴリーに登録されているときの例です。
https://www.example.com/post1
(カテゴリーなし)
https://www.example.com/seo/post1
(SEOカテゴリー内)
https://www.example.com/seo/on-page-seo/post1
(SEOカテゴリー内の、オンページSEOのサブカテゴリー内)
このように、異なるカテゴリーで同じ記事が表示される場合、URLにカテゴリーが入るため、URLも複数できてしまいます。
canonical URLを設定していない場合、これらは別々の記事とみなされ、評価が分散してしまいます。
例3:1つの長い記事で複数のページがある場合
例えば、1つの長いページが複数のページに分かれている場合、URLも別々になります。
https://www.example.com/post1/page1
https://www.example.com/post1/page2
https://www.example.com/post1/page3
こういった場合でも、URLはそれぞれ異なるため、canonical URLを適切に設定していないと、2ページ目や3ページ目が検索結果に表示されることがあります。
例4:ECサイトでのケース
オンラインで商品を販売するときに、商品をカラー別に登録していると、同一商品でも異なるページが存在するため、Googleからの評価が分散してしまいます。
https://www.example.com/shoes1/red
https://www.example.com/shoes1/blue
このような場合でも、検索結果で上位表示を狙う場合は、どちらか1つに評価を集中させるために、canonical URLを設定するのがベターです。
それでは、こういった“評価の分散”を避けるために、canonical URLの設定方法を解説していきます。
4. canonical URLの設定方法
canonical URLを設定するには2つの方法があります。
HTMLコードを記述する方法と、プラグインを使用する方法です。
初心者の方でも、プラグインを使用すれば、HTMLを使用せずに簡単に設定できます。
それでは順番に解説していきます。
・コードを直接記述する場合
canonical タグ(rel = “canonical”)をコードで記述する場合、必ず<head>内に記述する必要があります。
例えば、このようになります。
<head>
~中略~
<link rel=”canonical” href=”http://example.com/”>
~中略~
</head>
<head>内には様々な要素がありますが、そのページのリンク(上の例の場合) [href=“http://example.com/”]の前に記述します。
headタグの外に記述すると、Googleクローラーに無視されてしまいます。
・プラグインを使用する場合
HTMLを編集する自信がない!といった方、ご安心ください。
WordPressでは、SEO系のプラグインを入れておけば簡単に設定できます。
SEO対策のための一般的なプラグインと言えば、次の2つです。
この2つは、基本設定画面でチェックマークを入れておけば、すべてのページに自動でcanonical URLを設定してくれます。
そのため、基本的には自分で設定する必要はありません。
ただ、2つ以上のカテゴリーに記事を登録する場合は、投稿編集画面の最下部に出てくるcanonical URL設定欄で、メインではないページに、メインページのURLを記載する必要があります。
5. canonical URLの使用例
次に、感覚をつかむために、よくある重複のページの例と、設定方法を解説します。
例1:1つのページが複数のカテゴリーに登録されている場合
たとえば、このような設計のカテゴリーがあるとします。
大カテゴリー:麺類
小カテゴリー:うどん / そば / ラーメン / 人気トップ3
上の図のような場合、「きつねうどん」のページを、日本語を使って分かりやすくするとこのようなURLになります。
https://www.example.com/うどん/きつねうどん
https://www.example.com/人気トップ3/きつねうどん
*URLはアルファベットで作成した方が良いです
検索結果に優先表示させたいのが
「うどんカテゴリー内のきつねうどん」の場合
↓ ↓ ↓
人気トップ3にあるページに
https://www.example.com/うどん/きつねうどん
のcanonical URLを設定する
例2:色違いの商品ページの場合
ECサイトでは、色違いの商品を別々のページで登録することがあります。
その場合、メインで検索に表示させたい方に、canonical URLを使って流します。
例えば、次のような2色の靴で、赤い方をメインで検索表示させたい場合このように設定します。
優先させたいページのURLを使って、別のページから流すという感覚がつかめましたか?
では、最後に各ページに設定されているcanonical URLを確認する方法をご紹介します。
6. canonical URLの確認方法
SEO系のプラグインを入れていれば、投稿編集画面の下部で確認できますが、カテゴリーやトップページでの確認はできません。
そういったページを、ツールを使わずに確認する場合、以下の手順で確認することができます。
確認したいページ上の何もないところで右クリック
↓
「ページのソースを表示」を選択(コードが表示されます)
↓
「Ctrl キー」 + 「Fキー」でページ内検索
↓
「canonical」を入力する
この手順で、そのページに設定されたcanonical URLを見つけることができます。
7. まとめ:canonical URLはSEO対策に欠かせない
いかがでしょうか?
名称だけ聞くと難しい感じがしますが、使い方はいたってシンプルです。
また、All in One SEO PackやYoast SEOを入れていれば、特に注意する必要もありません。
ただ、これからページ数を増やしてサイトを大きくしていく場合は、必ず知っておくべき知識です。
また、ECサイトでは使用頻度が増える機能です。
十分に使い方を理解してから、あなたのサイトでも効果的に使用してみてください。
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